Diary from New York.

完全国内派の自分が、流れに身を任せてNYへやってきた。

FABER CASTELL の万年筆。

ファーバーカステルは、250年以上の歴史を持つ、

ドイツの老舗画材・筆記具メーカーです。

私は、人生で初めての万年筆を、

自分が社会に出て初めて携わった仕事を通じて購入しました。

 

24歳の秋でした。

 

代官山のシュリュイというカフェで。

この万年筆で、ツバメノートに。

たくさんのことを書き留めました。

エルバンの、ヴィオレパンセという

鮮やかなパンジーのような紫のインクで。

 

私が迷い悩んだ時、

いつもこの万年筆が共にいました。

大切なことを整理したい時、

この万年筆を握ると、

指にかかるそのステンレスの重みと、

紙の上を瑞々しく、優しく滲むインクが、

右脳を刺激してくれる感覚を覚えます。

 

たくさん悩んで。

NYで働くためのアプローチは、

しばらくしないことに決めました。

 

だから、今はたくさん時間がある。

これから先、やりたいと思うことを、全部書き出してみようと思います。

 

そう一度決めても、

たくさんの葛藤が、

毎日毎日とめどなく溢れてきます。

それでも、ゆっくり、しっかり向き合って、

ひとつひとつの想いを自分自身が受け入れていくしかありません。

 

時の流れが穏やかなことが、

今、私の救済です。

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